注目度が高まる栄養補助食品「アイソカル」薬局の在宅訪問・服薬指導でどう活用できる?
在宅では、患者さんの栄養不足を心配する場面も多々あります。患者さんのQOLを支えるのも、薬剤師の大切な役割です。
少容量で効率よくエネルギーを補給できる「アイソカル®」は、食事量が減っている高齢者などへの栄養補給を考える際の選択肢のひとつです。
本記事では、栄養補助食品「アイソカル®」の特徴をはじめ、在宅訪問や服薬指導で活用できる場面、提案時のポイントについて解説します。
1. 栄養補助食品「アイソカル®」とは?
2. アイソカル®が選ばれる3つの理由
2-1. 少容量でも効率よくエネルギーを補給
2-2. ゼリー・ドリンク・パウチなど選べる形状と豊富な味の選択肢
2-3. 常温保存が可能で、家庭で保管しやすい
3. 在宅訪問・服薬指導で活用できる場面
3-1. 低栄養・食事量低下・嚥下機能低下が気になる患者さんに
3-2. 医師や管理栄養士など、多職種と連携して栄養をサポートするとき
4. アイソカル®を在宅薬局の物販につなげるには
5. まとめ
1. 栄養補助食品「アイソカル®」とは?
「アイソカル®」は、ネスレ日本が展開する栄養補助食品ブランドです。
食事だけでは必要なエネルギーや栄養素を十分に摂取することが難しい人をサポートする少量高カロリーがコンセプトで、医療・介護現場で30年以上の販売実績を誇ります。
100mlの飲み切りサイズでカロリーとたんぱく質だけでなく、13種類のビタミンとミネラルが補給できる「アイソカル®100」、飲み込みが気になる方に「アイソカル®ゼリーハイカロリー」、パウチから直接吸って飲み込める「アイソカル®とろっとゼリー」など、さまざまなタイプが販売されています。
食事の量を増やせない場面でも、患者さんに合わせたタイプを選ぶことで、無理のない栄養ケアを提案できるのが特徴です。
【ネスレ公式】アイソカル® | ネスレの栄養補助食品 少量高カロリー栄養食
2. アイソカル®が選ばれる3つの理由
アイソカル®には、食事量が少ない患者さんでも取り入れやすく、在宅での栄養補給にも役立つ特徴があります。
2-1. 少容量でも効率よくエネルギーを補給
少容量で効率よくエネルギーを補給できるアイソカル®は、食欲が落ちて十分な食事量が摂れない患者さんの大きな助けとなります。
食べる行為そのものが負担になっている高齢者でも、無理なくカロリーを補える点が強みです。
「アイソカル®100」は、100mlのコンパクトな飲みきりサイズで200kcalを補給できます。ドリンクタイプのため、固形物に気が向かないときでもサッと口にできるのが特徴です。
「アイソカル®ゼリー もっとハイカロリー」は、1カップ50gに200kcalを凝縮。デザート感覚で取り入れながら、少量で高エネルギーを摂取できます。
2-2. ゼリー・ドリンク・パウチなど選べる形状と豊富な味の選択肢
栄養補助食品を選ぶうえでひとつの基準となるのが、「患者さんが継続して無理なく摂取できるもの」です。
アイソカル®には、ドリンクタイプやゼリータイプなど、さまざまな形状の商品があります。食事が進まないときでも、気分を変えて栄養を補えるのが嬉しいポイントです。
さらに、味のバリエーションが豊富です。「アイソカル®100」ではストロベリー味、コーヒー味、ミルクティー味など9種類のフレーバー、「アイソカル®ゼリー ハイカロリー」ではレアチーズケーキ味、黒ごま味、プリン味など12種類の味わいが用意されています。
2-3. 常温保存が可能で、家庭で保管しやすい
在宅で利用することを考えると、保管や取り扱いのしやすさもポイントとなります。
アイソカル®は常温保存が可能で、冷蔵庫で保管する必要がなく、家庭でも管理しやすいのが特徴です。また、少容量の商品で場所を取りにくく、限られたスペースでもストックできます。
「アイソカル® 100」と「アイソカル® ゼリーハイカロリー」は、賞味期限が製造日から12ヶ月で、災害時の非常食や、日常的に使いながら備蓄するローリングストックとしてもご活用いただけます。
患者さんやご家族へお伝えする際は、直射日光や高温多湿を避けて保管することや、パッケージの表示に沿って適切に管理するよう、一言添えると安心です。
3. 在宅訪問・服薬指導で活用できる場面
在宅訪問では、服薬状況だけでなく、患者さんの食事や生活の様子にも目を向けましょう。
「最近、食事はとれていますか?」「以前より食べる量が減っていませんか?」「最近、体重に変化はありましたか?」と聞いてみると、思いがけない変化に気づくことがあります。
3-1. 低栄養・食事量低下・嚥下機能低下が気になる患者さんに
在宅患者さんでは、疾患や治療の影響、副作用などにより、食欲が低下するケースが少なくありません。さらに加齢や病気に伴う嚥下機能の低下が重なると、これまでの食事を維持することが難しくなります。
食事を残す回数が増えたり、食が細くなって体重が落ちてきたりといった変化は、栄養状態を見直したいタイミングです。
在宅訪問では、服薬状況とあわせて、食事量や食欲、体重の変化なども確認しましょう。患者さんの状態を把握したうえで、必要に応じてアイソカル®のような栄養補助食品を検討します。
訪問時に得られた食事量や体調の変化といった情報は、電子薬歴や報告書システムへ記録しておきましょう。訪問先からでも過去の経過をリアルタイムで遡れるクラウド型システムを活用すれば、栄養状態のわずかな陰りにも早期に気づき、切れ目のない適切なケアへとつなげられます。
3-2. 医師や管理栄養士など、多職種と連携して栄養をサポートするとき
食欲不振や体重減少の背景には、疾患や薬の影響、嚥下機能の低下など、さまざまな要因が考えられます。薬剤師だけで判断せず、医師や訪問看護師、管理栄養士、ケアマネジャーといった多職種と連携し、チーム全体で患者さんを支えることが大切です。
門前薬局であれば、日頃から近隣の医療機関と密なコミュニケーションを取り、自薬局でおすすめできる栄養補助食品の情報を共有しておくだけでも、いざという時のスムーズな連携につながります。
医療モール型の薬局なら、モール内の医療機関と迅速に情報共有が行えます。患者さんの食事量の落ち込みや体調のわずかな変化に気づいたときは、すぐに医師や管理栄養士へと連絡し、最適な栄養サポートへとつなげていきましょう。
4. アイソカル®を在宅薬局の物販につなげるには
食が細くなった高齢者や、義歯の不具合で噛むことが難しい方にとっても、アイソカル®は心強い選択肢です。薬局の店頭や在宅訪問でアイソカル®を手に取ってもらえる環境を整えることは、患者さんの生活の質(QOL)向上にも貢献します。その先で、薬局の物販収益の向上も期待できるでしょう。
日々の会話では、食事量や食欲、体重の変化を丁寧に伺ってください。「最近、お食事が残り気味だな」「少し体重が落ちてきたかもしれない」といった変化のサインに、いち早く気づくことがきっかけとなります。
そして、アイソカル®を提案する際には、単に商品を勧めるのではなく、「食事の負担を減らす提案」として、患者さんの困りごとに寄り添ってみてください。
患者さんがアイソカル®を取り入れた後も、「無理なく続けられていますか?」「お好みの味や形状でしたか?」とアフターフォローを欠かさないことが大切です。体調や好みに合わせて柔軟に提案しながら、継続的なサポートを行っていきましょう。
5. まとめ
「アイソカル®」は、少容量でエネルギーを補給できる、コンパクトな栄養補助食品です。ゼリーやドリンクタイプなどの選べる形状や、豊富なフレーバー数で、患者さんが飽きずに、患者さんが無理なく継続しやすい点が特長です。
在宅患者さんに低栄養や食欲低下が見られた際は、医師や薬剤師、訪問看護師、管理栄養士などの多職種と迅速に情報を共有し、チーム全体で対応策を講じます。その際に、「アイソカル®」を有効な選択肢として提案し、丁寧にアフターフォローを行うことも、ぜひ検討してみてください。
夏バテなどで食欲が落ちている方や、義歯の不調で咀嚼にお困りの患者さんにとっても、アイソカル®は手軽に栄養を補える心強い味方となります。患者さんのQOL向上を支えるアイテムとして、ぜひ薬局の物販にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
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