1店舗の薬局経営者が2店舗目を展開するためにするべきことは?悩みや注意点も解説!

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1店舗の薬局経営者が2店舗目を展開するためにするべきことは?悩みや注意点も解説!

薬局独立をしたけど実際に同じような悩みの薬局経営者はいるの?

また、1店舗目は安定しているけど2店舗目の展開はどうすればいいの?などなど・・・

1店舗目の薬局経営者だけにしかわからない悩みはあると思います。

今回は1店舗だけ展開をする個人の薬局経営者の方に向けて記事を執筆してみました。

経営者は「孤独」と言われますが、少しでもこの記事を読んで共感してくれたら嬉しいです。

目次

1店舗の薬局経営者は全国にどのくらいいる?

厚生労働省の「かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書」によると薬局1店舗のみを経営している事業者が27.6%存在することが報告されています。
全国で調剤薬局は、2019年には60171件存在します。
そのため、1店舗の薬局経営者は全国に約16000人も存在すると予想できます。

ちなみに、50店舗を経営している大手薬局チェーンの割合は全体の22.6%と低く、薬局業界は小規模事業者の割合が高い業界だといえます。

1店舗の薬局経営者の悩みは?

1店舗の薬局経営者の悩みとして多いのは、思ったよりも収益が上がらないということがあるのではないでしょうか?

厚生労働省がおこなった調査によると、調剤薬局の規模が大きくなることで収益率が上昇することが報告されています。
薬局1店舗を経営している薬局の損益差額が1.2%であるのに対して2〜5店舗では2.0%、6〜19店舗では7.2%、20店舗以上になると7.6%にも上昇します。
そのため、1店舗の薬局経営者が収益を高めようと考えた場合には、2店舗目の薬局を開業することも手段の一つです。

2店舗目の薬局を増やす際にするべきことは?

薬局の収益性を上げるために2店舗目を増やそうと考えた場合には、いくつか確認しておくことがあります。
2店舗目の薬局経営をうまく行うためには重要なことだといえます。

3つのポイントを考えてみたので是非、参考にして下さい。

①新店舗の状況を確認

2店舗目の薬局を増やすためには、既存の薬局をM&Aなどで購入するか、新規に薬局を開業する方法があります。
M&Aで既存の薬局を購入する場合には、処方箋枚数や売上高、技術料などがわかるので、ある程度の売り上げが予測できます。

しかし、新規に薬局を開業する場合には、どのくらい処方箋を受付できるのか、売り上げがどのくらいなのかが不明であることが多いので注意が必要になります。

加えて医師が独立してクリニックを開業する場合には、医師の専門や年齢、どのくらいの患者さんを呼べるのかがわかる場合には確認しておくといいでしょう。
医師の専門領域によって必要な医薬品や技術料など予想できたり、医師の年齢によってどれだけの期間、薬局を経営できるかを予想したりできます。

②資金の準備・運用方法の確認

薬局の規模によって異なりますが、新規に薬局を開業するために必要な資金は一般的に1000〜2000万円程度といわれています。
M&Aで既存の薬局を購入する場合には3000万円以上必要になることもあります。
2店舗目の薬局を開業するためには少なくとも1000万円以上の資金の用意が必要です。

資金を自前で用意することができれば良いのですが、銀行から借入をする場合には返済のことも考える必要があります。
そして2店舗の経営がすぐに黒字になるとは限らないので、1店舗目の薬局の経営状況を考えて2店舗目の開業を考えた方がいいでしょう。

③薬剤師数の確認

2店舗目の薬局を経営するためには必ず1人以上の薬剤師を確保する必要があります。
経営者自身が薬剤師である場合、薬局の規模にもよりますが、1店舗経営であれば薬剤師は経営者一人で十分です。

しかし、2店舗目の薬局を開業するために管理薬剤師を一人配置する必要があるため、正社員を雇う必要がでてきます。
2店舗目の薬局を任せられるほどスタッフの育成が進んでいるのか、優秀な人材を確保できるか確認した方がいいでしょう。

2店舗目の薬局を増やす際の注意点

2店舗目の薬局を開業してから経営が軌道に乗るまでには時間がかかることが多いです。
そのため、資金的にも人員的にも、ある程度余裕がなければ資金や人員不足に悩む可能性があります。
1店舗目の薬局経営が安定していることを確認してから2店舗目を増やした方がいいでしょう。

そして、全国の薬局をどこでも購入するのは危険です。メインバンクの融資が下りない問題も発生するかもしれません。
経営者は薬局として2店舗目を展開する目的をしっかりと確認をして優先順位を曖昧にしないようにするべきだと感じます。

まとめ

1店舗のみを経営している薬局経営者は、全体の27.6%であり、小規模事業者が多いのが薬局業界の特徴です。
しかし収益性や将来性考えた場合、1店舗しか経営していないのはリスクがあると考えることもできます。
1店舗のみの経営では損益差額が1.2%であるのに対して、20店舗経営の事業者では損益差額が7.2%と店舗数が増えると利益が増える傾向にあります。
1店舗薬局経営者が収益性の少なさに問題点を感じた場合には2店舗目の薬局を開業してみるのもいいでしょう。

またM&Aで薬局を購入する場合には、比較的経営状況の見通しがつきやすいというメリットがありますが、購入資金が高くなるデメリットがあることがわかりました。
新規に薬局を開業する場合には、比較的初期費用が抑えられますが、開業してみないと経営がどうなるかがわからないというデメリットも潜んでいます。
そして2店舗目の薬局を運営するために必ず管理薬剤師を配置する必要があるので、新しく薬剤師を雇う必要があります。
新規に開業した薬局の管理薬剤師は、厚生労働省の個別指導や保健所からの指導など業務負担があるため、信頼できる薬剤師の確保は重要です。

是非、2店舗目の薬局を増やしたいと考えた場合には、メリットとデメリットを比べてから検討してみてください。

===================
監修薬剤師:原 敦子
HYUGA PRIMARY CARE株式会社
===================

【当コラムの掲載内容に関するご注意点】
1.当コラムに掲載されている情報につきましては、事実や根拠に基づく執筆を心がけており、不適切な表現がないか、細心の注意を払っておりますが、その内容の正確性、有効性につき何らかの保証をあたえるものではなく、執筆者個人の見解である場合もございます。あくまで、読者様ご自身のご判断にてお読みいただき、ご参考に頂ければと存じます。
2.当コラムの情報は執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合がございます。その場合、予告なく当社の判断で変更、更新する場合がございます。
3.前各項の事項により読者様に生じた何らかの損害、損失について、当社は一切の責任も負うものではございませんので、あらかじめ、ご了承ください。

参考文献

かかりつけ薬剤師・薬局に関する調査報告書

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/H29tyousahoukokusyo.pdf

第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/22_houkoku_iryoukikan.pdf

令和元年度衛生行政報告例の概況,薬事関係

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/19/dl/kekka5.pdf

薬局・薬剤師のあり方、医薬分業のあり方 (その2) 

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000382711.pdf

 

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

CONTACT

各種お問い合わせ

薬局経営、在宅対応でお困りの方はお気軽にご連絡ください。

DOWNLOAD

在宅薬局に関する
役立つ情報が満載

資料ダウンロード一覧

CONTACT

ご質問や
お問い合わせはこちら

お問い合わせフォームへ

TELEPHONE

お電話からの
お問い合わせはこちら

092-558-2120

受付時間 9:30~18:00
(土日・祝日除く)

お電話からのお問い合わせはこちら

DOWNLOAD

訪問調剤の経験やノウハウの
お役立ち情報が満載