在宅療養の実際 患者さんの声

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在宅療養の実際 患者さんの声

在宅療養とは

在宅療養とは住み慣れた家や地域で自分らしく暮らし、患者さんに対して、医療や介護を提供することを指します。在宅療養は薬局や薬剤師だけでなく、様々な多職種(医師や看護師など)が連携をして取り組んでいます。

在宅療養ができる体制とサービスについて

在宅療養は患者さん本人だけでなく家族の協力体制や役割が大切です。

入院をしている場合には看護師らが食事や服薬のサポート、トイレの介助などの日常的な看護をしてくれます。一方で在宅は介護サービスを利用しない限り、家族のサポートがないと生活に支障が出る可能性があります。サポートする体制によりますが、

・訪問看護

・訪問介護

・訪問入浴介護

・訪問リハビリテーション

通所介護(デイサービス

・通所リハビリテーション(デイケア)

・福祉用具貸与

居宅療養管理指導(訪問診療、訪問調剤

など頼れるところは上記の各サービスを利用して、ご家族の無理のない範囲で在宅療養をすることが今後必要となります

管理体制

①退院支援

②日常の療養支援

③緊急時の対応

④看取り

の4点が在宅医療の提供体制として厚生労働省から求められています。

薬局や薬剤師は主に②日常の療養支援、③緊急時の対応に関わります。

例えば緩和ケアを受ける患者さんに関して、医療用麻薬の払い出しや調製、緊急時にお薬を届けに伺います。

メリット

在宅療養のメリットはどんなものがあるのでしょうか?

患者さん目線になって考えてみましょう。

在宅療養は患者さんにとって住み慣れた環境で療養が出来、気持ちを安心させて生活を行うことが出来る利点が挙げられます。

病院で生活をし続けると時に精神的なストレスを感じてしまう恐れがあり、不調となってしまうなど自分らしい暮らしが出来なくなる可能性があります。

在宅療養では生活の自由度を病院より高められる可能性があります患者さんにとってはメンタルが安定し、ストレスによる負担が少なくなるメリットが挙げられると思います。

デメリット

一方で在宅療養のデメリットはあるのでしょうか?

在宅療養は介護の負担、いわゆる患者さんのご家族の負担が大きくなる点が挙げられます。

在宅療養の場合は食事から服薬の支援まであらゆるサポートが必要です。

すべてご家族が抱えるのではなく、薬局では薬剤師から家族の悩みをヒアリングしたり、薬の管理方法を工夫したり処方薬を療養場所へお届けすることでそのデメリットをカバーすることが出来ます

患者さんの声

実際に、訪問調剤を受ける患者さん・利用者さんの声です。

①50代後半の男性。左半身麻痺あり。同居家族である母親(80代)も要介護認定者。

介入以前:病院も薬局も介護タクシーを使って10km近く離れた場所まで行っていました。

「こうして身体が動かなくなってしまってから、自宅から外出するのにも人の手を借りないと出来なくなってしまった。家族に頼ろうにもどうすることもできない。ここは団地の4階で下に降りるのも大変だ。時間もかかる。訪問してくれる人達のおかげで生活することができる。それも遠くまで、必要なときは夜遅くても持ってきてくれる。感謝しかない。特にこの地域は病院も薬局もないから、年寄りや私のような身体が不自由な者にとってなくてはならない存在だ。もっと広めてほしい。」

外出が難しい方にとって、訪問サービスは生活するうえでなくてはならないものです。薬局はその拠り所となりたいものです。

②80代のご夫婦。共に要介護認定者。近所に住む娘さんが仕事の合間に支援しています。

介入以前:娘さんが仕事を休んで、病院受診・薬局に薬をもらいに行ってました。薬の飲み間違いや飲み忘れが多く、体調不良になることもありました。

「持ってきてもらうだけでありがたいのに、こんなふうにカレンダーセットまでしていただいて。できると思ってやっていたけれど、任せたら本当に楽になりました。仕事もあって負担が軽くなりました。薬局の提案するカレンダーセットに変えてからきちんと忘れずに服薬できるようになり、両親も体調が安定してきました。こんなに違うんですね。ありがとうございます。助かります。」

正しく薬を服用していただくための支援は勿論のこと、同時に患者さん・利用者さんご本人だけでなく、その方を支えるご家族の負担を減らすことも大切なことです。サービスの満足度も向上しますので、ぜひその視点を持つことをおススメします。

まとめ

在宅療養、患者さんが住み慣れた地域で自分らしく暮らすために医療や介護を提供することです。

その在宅療養は薬局や薬剤師だけでなく、地域と様々な多職種と連携をして成り立っています。

病院と在宅での療養ではご家族の負担が異なることがわかりました。

実際に在宅療養を利用した声を参考にして薬局、薬剤師は患者さん目線の医療・サービスを提供していきましょう。

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監修薬剤師:原 敦子
HYUGA PRIMARY CARE株式会社
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