【Kirari prime service】「まだ手探り状態だけど、今よりも前へ、未来へ」
セミナー参加をきっかけに在宅患者さん対応を開始を決意した、2代目社長の弓削社長にお伺いしました。
企業情報
薬局名:一丸薬局
会社名:有限会社 嘉麻薬品
店舗数:4店舗
設立:1979年
代表取締役:弓削 紗恵
要望
事業承継も踏まえ、薬局経営の次の打ち手を探したい
課題
2代目としてのんびりした経営意識に加え、
漠然としすぎて何から手を付ければよいかわからない…
施策
在宅セミナーへの参加
KIRARI PRIME(Kirari prime service)の加盟
効果
"待ち"の意識からの脱却
スタッフとの危機感の共有ができた
きらり薬局との出会い
気がついたら、親が作った会社の経営に携わっていた…。
“苦労知らずの2代目”である私にとって、自社の経営に対する意識は、まさにのんびりとしたものでした。2年ほど前、「照葉薬局」を新設した際も、お付き合いのあるクリニックの移転に合わせて出店しただけで、特に市場開拓に向けた目標などを掲げることもありませんでした。もちろん、調剤報酬の改定をはじめ、薬局経営が徐々に厳しさを増していることは知っていましたから、「このままじゃいけない、何かしなくちゃ」という気持ちは頭の片隅にあったのですが、その「何か」が具体的に何なのか判らず、これといったアイデアも浮かばないまま、時間だけが過ぎる状況でした。そんな中でたまたま知ったのが、令和2年2月にきらり薬局さんが開催された東京セミナー。ちょうど別件で東京に出かける用事があったし、講師である黒木社長のプロフィールを見ると私と同じ大学だったので、「へぇ、同じ大学出身の人がこういうことをやっているんだ!?」くらいの、ごく軽い気持ちでの参加でした。
しかし、『患者さんが24時間365日、自宅で安心して療養できる社会インフラを創る』というきらり薬局さんの理念と、在宅患者さんへの訪問服薬指導の取り組みを聞いて、「これだ!!」と直感したのです。“目からウロコ”ではないですが、求めていた「何か」の答えが、形になってポンと目の前に現れたような衝撃を受けました。
“待ちの仕事”のままではやがて経営が成り立たなくなる
当社は筑豊エリアで創業し、現在も嘉穂郡~飯塚市がメインテリトリーですが、決して都市部ではない同地域でさえ、在宅患者さん向け調剤を始めた薬局があります。ただ、話を聞くと苦労話ばかりが印象に残り、“うちには向いてないな”と逃げていました。
きらり薬局さんのセミナーに参加し、ボランタリーに加盟してノウハウを学んだり、夜間オンコール支援などを受けたり、システムを共用させてもらえることを知り、「これならやれる!」という確信が生まれたわけです。
同時に、これは黒木社長も強調しておられたことですが、しっかり加算を取ることの重要性を改めて感じるようになりました。地域支援体制加算がプラスされたことは知っていましたが、「これまでと大して変わらないことをやるのに、点数だけ取るのはうちには向いてない」と背を向けていたんです。しかし、在宅を始める決意を固めてからは、「堂々と点数を取れるだけのことをしよう」と、意識が切り替わりました。
導入前後での変化
先ごろボランタリー(現:KIRARI PRIME)に加盟したばかりなので、今はまだ手探り状態ですが、“待っていれば患者さんの方が薬局に来てくれる”という姿勢のままでは、いずれ経営が成り立たなくなる危機感と、在宅に向けた私の決意とを、まずは全スタッフに伝えました。当社スタッフはこれまで、私と同様の“待ち”の仕事スタイルだったので、新しいことを始めるのは反対されるかな…と、心配していたのですが、意外にも全員が協力的で、「クルマが必要な時、当面はカーシェアリングを利用しましょう」など、建設的な意見が色々と出てきたのは嬉しかったですね。
現状のコロナ騒動が沈静化したら(※)、きらり薬局さんの店舗を見学させてもらい、全体的な仕事の回し方や業務効率化に向けたノウハウを学ばせてもらうつもりです。その上で、自社でやれる範囲の目標を明確に設定し、未来に向けた経営の「礎」をしっかり固めていきたいと考えています。