【教育研修】”こなす”から”なぜやるのか”への転換へ

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【教育研修】”こなす”から”なぜやるのか”への転換へ

事務スタッフから様々なことに挑戦され、経営陣として抜擢され、今も走り続ける馬庭取締役に伺いました。

 

企業情報

薬局名:白男川薬局・スター調剤薬局

会社名:有限会社白男川薬局

店舗数:14店舗

従業員数:100名程

設立: 1940年

代表取締役:白男川 賢治

 

 

サービス利用のきっかけ

HYUGA PRIMARY CARE(※以下、HYUGAという)さんとは、7年程前から代表の黒木さんとのご縁がありますが、本研修サービス(きらり塾「管理者育成コース」)の利用のきっかけは、研修でも管理者向けにマインドや考え方を中心としたものであるとのご案内を受け、凝り固まった現状を打破できるかと考えたためです。


当時の環境下の課題

大きな課題ではないですが、弊社は1940年から約80年の歴史があります。鹿児島で14店舗、約100名の社員がいる中で、今までの歴史の中で培ってきたものによる、ある意味で“出来上がってしまった”環境があります。効率を求め、システマチックにできている一方で、新しく入ってくる薬剤師さんも大学薬学部という比較的限定された環境で育っているせいか、新しいものへのチャレンジ姿勢みたいなものが希薄なように感じられるところがありました。



どのような内容だったか

現場の薬剤知識やテクニック的なものは自社内での研修で間に合っていたため、管理者としての考え方や取り組み姿勢のようなものが身につくようなものを探していました。そこでHYUGAさんの研修のご案内が目に留まり、外部の力を借りてみようかなと思い実施を決意しました。

研修の内容としては以下の通りです。

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■薬局スタッフ合同研修 きらり塾(管理者コース) ※当時のものです

<概要>経営者に必要なマインドを徹底研修!経営者・管理者の育成プログラム(全6回)

    「知識・スキル」だけでなく「考え方」を伝え、内発的動機を促します

<スケジュール>
第1回 リーダーシップ①「理念で導く」リーダーに必要な7つの徳
第2回 リーダーシップ② 成長と成果を生み出すチームの作り方
第3回 リーダーが持つべき採算意識① 自薬局の状態を知る
第4回 リーダーが持つべき採算意識② 薬局に必要な付加価値の考え方
第5回 リーダーが持つべき採算意識③ 会社とは/付加価値向上の重要性
第6回 プレイヤーとマネージャー

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こちらの研修は、加盟店限定のサービスであり、実際のきらり薬局の薬局事業を総括されている取締役が研修講師となり、全6回にわたり、他の薬局と合同で研修するものでした。

研修では、一方的に講師が話すのではなく、事例を用いて、この場合どう考えるか、を受講者に問いかける場面が多々ありました。この相互のやり取りで、時間内に受講者が考え、アウトプットさせる仕組みになっており、また他の薬局のメンバーがどのように答えるのかを聞けるのが面白い場でした。事例もJALの経営不振などの経営話や、歴史上の人物など多岐に渡り、受講したスタッフも興味を持ち進んで調べて他の人に話したりしていました。

受講後の変化

全6回の研修を受講した結果ですが、業務を“こなす”から“どうなるためにするのか”というものをスタッフが考えるきっかけになっているのだろうと感じました。

どうしても薬局では、朝決めたものが、患者さんの優先順位により、その通りに進むことがなく、目の前のことを“こなす”ことに精一杯になりがちです。そしてより“上手くこなす“ことに対しては、社内で教えられますし、口酸っぱく言ってきました。今回の研修では、”こなす”の先にある、”誰のため”とか“どうなるから”を考える力が少しついたのかなと思います。それも日々の業務中で、「なぜ」というワードが増えたことからそう感じられたのだと思います。まだまだ深く理由を探り、こうしたほうがいい、という提案までは至りませんが、すごく良いきっかけになったかと思います。

今回の研修に参加してもらったのは事務スタッフです。その理由として、弊社では店舗管理者を事務主任が担うといった特徴があります。事務主任は20代~30代の女性が主で、昔からいる方や年上の薬剤師さんに対して、1日 / 1か月のスケジュールなど提案していかなければいけないことが多い環境です。その中で、業務的に一方的な伝達になっていて、「なぜ」それを言わなければいけないか、の意識が今までは薄かった気がします。命令調で相手を動かすこともできますが、やはり相手にも心が合って、どのような言い方をするとどう伝わるのか、それに気づく機会になったのではないかと思います。



まとめ

また、チームをまとめる立場としてあるべき姿や、採算意識についてなど管理者として必要なマインドを学ぶことができたかと思います。研修を受講した者の声としても、他の人の前で発表し、他の人の意見を聞き、感化されることは業務上少ないため、楽しかった、また機会があれば受講したい、という声が多かったです。

今後、医療DXが進むにあたり、事務さんのサポートが必須となってくると思っています。0402通知でも事務活用を謳っていますが、これを上手く機能させるには、薬剤師と事務の意識をきちんと合わせて一丸となる必要があります。今回の研修では、ここを補填するような、管理者からスタッフに落とす際の意識づけにもつながったかと思います。

今後弊社では、事務さんが医療の最下層ではなく、いなければならない存在として、より活躍の場を広げていけるような環境を提供していければと考えております。

 

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