【事業譲渡】4代続く薬局を残すために。

関西を拠点に、地域密着型の薬局の事業譲渡事例をご紹介します。
企業情報
店舗数:2店舗
エリア:関西エリア
サービス利用のきっかけ
―何がサービス利用のきっかけだったのでしょうか?
HYUGA PRIMARY CARE(※以下、HYUGAという)さんとの出会いは、薬局経営について経営相談をしたところから始まります。以前にも経営改善のために、コンサル会社を利用した経験がありますが、上手くいきませんでした。当時は、収益改善のために効率化できるところは改善していきたいという思いからコンサルをお願いしていましたが、目標が明確化されていなかったこと、特に、課題抽出が上手くできておらず、具体的な施策に落とし込めていなかったのが上手くいかなかった原因だったと感じています。そこで、再度、収益改善を図りたく、HYUGAさんに相談させて頂いたのがきっかけでした。
コンサルティングの中でわかってきた課題
―弊社のコンサルティングの違い(特長)は何だったのでしょうか?
HYUGAさんは、表面上の数値は元より、現場をきちんと見て改善提案してくれたのが過去のコンサルとの大きな差でした。薬局現場まで来られてスタッフの動きを確認してもらい、さらには1人1人と面談まで実施され、より深いところまで現状把握のために調査頂きました。結果、提案された改善策は満足いくものとなり、サービスを利用した甲斐がありました。経営数値も見える化されたことで、データからより今後の経営に危機感を強く感じるようになりました。
―コンサルティングを受ける中で、事業承継を検討されたのはどうしてでしょうか?
当初、事業譲渡は全く考えていなかったですが、HYUGAさんのコンサルで深く現場の声を聞いてもらった中で、現状のスタッフ体制では、理想とする経営の継続は困難ではないかということが分かってきました。経営数値とは別に、この「人の問題」が非常に大きく、その部分の改善を多大な労力を掛けて社内でおこなうのではなく、外部でおこなっていただくことも選択肢の1つであり、事業譲渡も視野に入ってきたイメージです。その中で、HYUGAさんでもきらりプライム加盟企業間での事業譲渡をされているというのを伺い、1店舗を譲渡する提案を受けることとしました。
1つの手段としての事業譲渡
―事業譲渡ではどのようなことを求めていらっしゃいましたか?
希望では、金額面もそうですが、何よりも患者様・クリニックや施設などの今まで関係があるところに迷惑をかけないように、というのが一番重要でした。また、先ほど述べた組織的に課題のある店舗ですので、その解決をして継続してくれるような譲渡先であることが望ましかったです。
―HYUGAのサポートはどうでしたか?
HYUGAさんの担当は経営面のコンサルをして頂いた方だったので心配はありませんでした。専任契約にて守秘義務を順守してもらいつつも、適切なタイミングで情報提供していただき、特にアゲインスト(マイナス面)はありませんでした。良かった面は、事業譲渡自体が初めてで、よくわからない状況だったのですが、ネガティブな面も含め丁寧に教えていただいたことです。また、HYUGAさんからの提案時の概算では非常に良い額面を提示いただいていたのも有難いところでした。
事業譲渡の結果
―事業譲渡の結果の印象はいかがでしたか?
お陰様で私が希望とする形で、譲渡先が決まる結果となりました。事業譲渡の話をスタッフに伝えたことで一部スタッフから退職意向が出るなど、さらに体制が変わることとなってしまい当該店舗としては人員不足となってしまいました。これには急遽、譲渡先のグループ内の人員移動などで補完して対応いただきました。こういった譲渡先の対応も、今後の店舗運営を継続していただける安心材料になりました。
また、専任契約ですので他のM&A仲介会社との比較はできませんが、HYUGAさんの提案時の概算の売却金額とのズレもなく、満足いく形で譲渡ができました。
今後について
今回、経営コンサルティングの延長から、事業譲渡が選択肢に挙がり、結果として1店舗を譲渡するという結論に至りました。
地域に根差し、その地域に必要とされることをモットーに、地元で4代続けて参りました。自分の手で運営したいという想いもありつつ、手放すという決断の中で、少しでも歴史と想いを継いで事業継続してもらいたいという希望が反映された結果となったと思います。今後は、自分の手で残り1店舗に専念し、今後の後継者育成も含め、ムリの無い範囲で経営継続できればと考えています。
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