初めての薬局経営者は必見! 医薬品購入交渉代行・共同購入のメリットと始め方

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初めての薬局経営者は必見! 医薬品購入交渉代行・共同購入のメリットと始め方

1. 医薬品購入交渉代行・共同購入サービスとは

医薬品購入交渉代行・共同購入とは、薬局と医薬品卸会社の間に別の企業が入り、価格交渉などを行うサービスのことです。医薬品購入交渉代行と共同購入はどちらも医薬品の購入価格を抑えることが期待できるものの、厳密には異なるサービスを指します。

  • 医薬品購入交渉代行…医薬品卸会社と薬局の間に第三者の企業が介入し、医薬品の価格交渉を代行すること
  • 共同購入…ボランタリーチェーンなどのグループに加盟し、複数薬局の同時発注によって購買力を高め、低価格での仕入れを実現すること

近年は薬価の引き下げによって医薬品卸会社の経営が圧迫されており、薬局側からの価格交渉も難しくなっています。しかし、医薬品購入交渉代行・共同購入を利用すれば、サービス利用者のグループ単位での医薬品の大量購入が可能となるため、小規模薬局でも仕入れ価格を下げることが可能です。

実際に、コスト削減を目的として、今では多くの医療機関や調剤薬局が医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを利用しています。

2. 医薬品購入交渉代行・共同購入のメリット

医薬品購入交渉代行・共同購入を利用する3つのメリットを紹介します。

・価格交渉をしなくても購入コストを下げられる

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを利用すれば、自ら医薬品卸会社に価格交渉をしなくても、高い割引率が実現できます。これまで医薬品卸会社に価格交渉を行ってきた薬局でも、医薬品購入交渉代行・共同購入によって、さらに割引を受けられる可能性もあります。

・医薬品卸会社との関係性を良好に保つことができる

医薬品卸会社との関係性が悪化することを恐れて、価格交渉の申し出ができない薬局も多いでしょう。しかし、医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを利用すれば、第三者によって穏便に価格交渉を進めることができ、医薬品卸会社と薬局のどちらにとっても満足度の高い取引を提案してもらえます。ただし、従来の医薬品卸会社との関係をそのまま継続できるサービスと、関係が変わってしまうサービスがあるので注意が必要です。

・デッドストックも活用できる

共同購入に関わる加盟店のネットワークを活かし、デッドストック(不動在庫)の交換・売買ができるサービスもあります。不要な医薬品を廃棄せずに有効活用できることは、薬局にとって大きなメリットです。特に、自社の経営店舗数が少ない場合などは、デッドストックの取引もできる医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを選ぶと、医薬品の廃棄や無駄を防ぐ効果が期待できます。

3. 医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを選ぶポイント

医薬品購入交渉代行・共同購入はさまざまな企業が実施しており、中には複数の調剤薬局が組織化したボランタリーチェーンが運営するケースもあります。それぞれ利用規定やコストが異なるので、メリットの大きいサービスを選びましょう。

ここでは、薬局の医薬品購入交渉代行・共同購入サービスの選び方として、押さえておきたいポイントを紹介します。

3-1. 既存の卸業者を継続できる

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスの中には、指定された大手医薬品卸会社でなければ購入できないケースもあります。特に、規模の小さい共同購入では、複数の薬局が同じ医薬品卸会社と取引する必要があるので、医薬品卸会社を自由に選べないといった問題も起こりえます。

これまで懇意にしていた医薬品卸会社との取引を続けるためには、卸会社の指定がない医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを選びましょう。医薬品購入交渉代行・共同購入の主体となる事業所に、営業力があるかどうかも注目したいポイントです。

3-2. 医薬品の購入指定や発注システム変更が必須ではない

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスによっては、購入医薬品や発注システムが指定されていることもあります。購入医薬品が指定されている場合、自分の薬局に不要なものはデッドストックとなる可能性もあるので注意が必要です。

また、発注システムの切り替えが必要な場合は、新たにソフトウェアをダウンロードしたり、操作マニュアルを作成したりするなど、面倒な手続きを行わなければなりません。特に、医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを経由して発注や支払いを行う場合、発注システムを指定されているケースが多いので、取引の仕組みをしっかり確認しておきましょう。

医薬品購入交渉代行・共同購入によって事務手続きが煩雑になれば、かえって薬剤師や従業員の負担となってしまいます。薬局内でのトラブルを防ぐためにも、従来通りの発注ができるサービスを選ぶと安心です。

3-3. 加盟コストとランニングコスト

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを利用するにあたって、入会金や月会費が発生することもあります。発生するコストはサービスによって異なるので、費用対効果について十分に検討しましょう。医薬品購入コストはダウンしても月会費の割合が高い場合、結果として費用削減が見込めない可能性もあります。

また、契約期間が指定されており、契約期間外の解約に際して解約金が発生することもあります。医薬品購入交渉代行・共同購入を選ぶ場合は、加盟コストやランニングコストと合わせて、解約に関する規定も確認しておきましょう。

3-4. 仕入れ情報の機密性

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを通して価格交渉を行った後、医薬品発注の情報の管理が適正に行われているかも確認したいポイントです。情報セキュリティに対する認識が甘い場合、仕入れ情報が外部に流出する恐れもあります。

発注システムが指定されている場合は、在庫管理の機能を併せ持っているケースも多く、薬局の重要な情報をシステムに委ねることになります。在庫状況を考慮して購入医薬品を提案してくれる自動注文システムは魅力的ではあるものの、薬局の内部情報を預けるという意味では不安を感じる部分もあるでしょう。

医薬品の購入履歴は患者さんの情報にも関わるので、不正アクセスや情報漏洩は防がなくてはなりません。購入代行・共同購入サービスの情報セキュリティに対する意識を確認し、安全に利用できることを十分確認した上で利用しましょう。

4. シンプルで安全な「KIRARI PRIMEサービス」の医薬品購入交渉代行

在宅薬局を支援する「KIRARI PRIMEサービス」では、医薬品購入交渉代行・デッドストック活用サポートも行っています。

「KIRARI PRIMEサービス」の医薬品購入交渉代行では、医薬品卸会社や支払いサイトの指定、納入条件などはありません。「KIRARI PRIMEサービス」が医薬品卸会社に価格交渉を行ったあとは、従来通りの取引を続けることが可能です。契約期間や違約金などもないので、安心してご利用いただけます。

また、発注や支払先は医薬品卸会社であるため、「KIRARI PRIMEサービス」が各薬局の仕入れ内容を関知することはありません。薬局にとって重要な仕入れ情報をしっかりと守りつつ、医薬品購入コストの削減が図れます。

「KIRARI PRIMEサービス」の医薬品購入交渉代行は、在宅薬局の投資余力を生み出すサポートがしたいという想いから始まったサービスです。医薬品購入交渉代行をご利用いただく薬局には、きらり薬局が長年培ってきた在宅ノウハウも提供しております。医薬品購入コストや在宅訪問にお悩みの方は、ぜひ「KIRARI PRIMEサービス」にご相談ください。

きらりプライムの関連サービスはこちら

まとめ

医薬品購入交渉代行・共同購入とは、薬局と医薬品卸会社の間にほかの企業が入り、価格交渉などを行うサービスです。小規模な薬局でも価格交渉をすることなく、高い割引率を実現できるというメリットがあります。

医薬品購入交渉代行・共同購入サービスを選ぶ際には、医薬品卸会社や発注システムの指定がなく、毎月のコスト負担が少ないものがおすすめです。

「KIRARI PRIMEサービス」では、在宅薬局支援の一環として、医薬品購入交渉代行・デッドストック活用サポートも行っています。医薬品購入交渉代行では、システムの変更や面倒な手続きは必要ありません。発注先や支払先も医薬品卸会社なので、従来通りの取引を続けていただけます。医薬品購入コストや在宅訪問にお悩みの方は、ぜひ「KIRARI PRIMEサービス」にお問い合わせください。

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監修薬剤師:原 敦子
HYUGA PRIMARY CARE株式会社
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