デジタル化推進、採用難、業務負荷軽減… 薬局の経営課題を解決する「在宅薬局」に注目

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デジタル化推進、採用難、業務負荷軽減… 薬局の経営課題を解決する「在宅薬局」に注目

1. サービスの多様化による薬局経営の課題

オンライン服薬指導やチーム医療、機能別薬局制度が話題になるなど、薬局を取り巻く環境は大きく変わっています。「薬を受け取る場所」だけではない新たな役割を担うことで、ビジネスチャンス拡大期待できます

一方で、新たな制度への対応が難しく、サービス拡大に踏み切れずにいる薬局も少なくありません。ここでは、サービス導入難しいと捉えている薬局経営の課題について考えてみましょう。

1-1. 薬剤師不足

薬剤師の数は増えているものの、薬局業界全体では薬剤師不足が続いています。特に地方や郊外の薬局では、優秀な人材の確保が難しいのが実情です。

薬剤師不足の原因としては、薬局数の増加や潜在薬剤師の存在が考えられます。潜在薬剤師とは、薬剤師免許を取得していながらも、薬剤師として働いていないのことです。薬剤師は女性の割合が約6割と多、出産や育児などライフステージの変化によって退職し、そのまま潜在薬剤師となるケースが多いようです

薬局では、薬剤師不足解消とともに、限られた人材でどれだけ質の高いサービスを提供できるかが課題となっています。

1-2. 薬剤師の業務負荷の増大

かかりつけ薬局となるためには在宅対応・24時間対応が必須であり、チーム医療に参画するためには医療機関との連携も欠かせません。また、薬局DXを進める際には、薬剤師にシステムの操作方法を覚えてもらうだけでなく、ITリテラシーの向上を図るための教育も必要です。患者対応や薬歴作成などで既に業務量の多い薬剤師に、新たな役割託すのは難しいと考える薬局は多いでしょう。

薬局DXに関しては、一度はシステムの導入に取り組んだものの、なかなか薬剤師に受け入れられず挫折するケースもあります。課題解決のためには、薬局としてどうありたいかという確かなビジョンを持ち、自分たちにふさわしいシステムを選ぶことが大切です。

2. 薬局経営の課題解決のカギは「在宅化・在宅薬局」導入

薬局に求められる役割は今後ますます多様化し、新たな制度も確立されていくでしょう。将来的なニーズを考えると、業務が増えるからといってサービスの導入を諦めるのは得策とはいえません。

2025年の超高齢社会を迎えるにあたって、薬局には在宅医療への参入が求められており、これまで以上に在宅対応の比重が大きくなることは確実です。在宅対応を無理なく実現できる体制を実現できれば、薬剤師の業務負担を軽減しながら対人業務の質を高めることができるでしょう。

ここからは、薬局が在宅訪問・在宅対応に取り組むうえでのポイントを解説します。

2-1. 在宅支援システム導入で在宅訪問を効率化

薬局の在宅訪問を効率よく進めるためには、システムを導入してリアルタイムな情報共有を実現するがポイントです。たとえ在宅訪問を始めても、訪問先で必要なデータが手元になかったり、薬局に戻ってきてから記録を作成したりすると、薬剤師の負担は増すばかりで

そこで活用したいのが、薬局の在宅訪問・在宅医療に特化したクラウドサービスです。クラウドサービスであれば、訪問先や移動中に記録を作成するなど、時間を有効活用できます。紙の情報を持ち運ぶ必要がなく、いつでも必要なデータを確認できるので、薬剤師の負担も軽減するでしょう。在宅薬局システムの導入は、薬局DXの大きな一歩となります。

また、システム上に患者さんの情報を記載し、医師やケアマネジャーらと密な情報共有を行うことも可能です。地域の医療機関や介護施設との連携が強くなれば、患者さんの紹介につながり、在宅薬局として活躍の幅も広がるでしょう。

2-2. 薬剤師のリモートワークを実現して人材確保

薬局の在宅対応のひとつとして外せないのが、オンライン服薬指導です。2022年9月の薬機法施行規則の改正により、患者さんの同意を得られる場合は、薬局以外の場所からのオンライン服薬指導が可能となりました。

患者さんのプライバシーに配慮できる環境で、かつ薬局で調剤する薬剤師とリアルタイムに連絡が取り合える状況であれば、薬剤師の自宅からでもオンライン服薬指導が行えます。この制度を利用すれば、薬剤師のリモートワークの導入を推進できます。

薬剤師のリモートワーク導入によって、育児や介護など何らかの事情があり退職を選ぶという事態を防げる可能性が高まります。柔軟な働き方ができることに興味を持ち、入社を希望する薬剤師もいるでしょう。また、地方や郊外など立地が悪い薬局の場合、薬剤師のテレワーク導入が採用難を改善するきっかけにもなるはずです。

オンライン服薬指導を必要とするのは、外出困難な高齢者だけではありません。育児で忙しい子育て世帯や、薬局へ出かける時間のない勤労世帯、感染症予防に努めたい人など、さまざまな人が便利に使えるサービスです。オンライン服薬指導の導入によって、新たなニーズを持つ顧客層にもアピールできるため、新規顧客獲得も期待できます。

3. 在宅薬局経営をサポートするKIRARI PRIMEサービス

KIRARI PRIMEサービスでは、薬局の在宅訪問・在宅医療を支援しています。在宅薬局にいち早く取り組んできたきらり薬局のノウハウをお伝えし、在宅薬局にまつわるお悩みを解決に導くサービスです。

KIRARI PRIMEサービスが提供する在宅支援システム「ファムケア」は、在宅業務の効率化を図るクラウド型報告書管理システムです。ファムケアには在宅に特化した入力補助機能が備わっており、報告書作成の時間や手間を大幅に削減できます。

作成した報告書は外出先からでも送付できるので、薬剤師同士の情報共有もスピーディに行えます。算定漏れや記載漏れといったミスも回避でき、報告書作成のストレスが軽減できるでしょう。

在宅支援システム「ファムケア」の詳細はコチラ

まとめ

薬剤師不足や薬局DXについて課題があれば、在宅化・在宅薬局への取り組みとともに検討してみてはいかがでしょうか。高齢者が増え、地域住民の需要も多様化する中で、薬局の在宅は欠かせない施策になりつつあります。

オンライン服薬指導に対応し、テレワーク薬剤師を採用すれば、薬剤師不足が解消できます。また、在宅薬局に特化したシステムを導入すれば、薬剤師の業務負担を軽減でき、対人業務の質向上もめざせるでしょう。

KIRARI PRIMEサービスは、在宅支援システム「ファムケア」を提供しており、薬剤師育成や顧客獲得方法、コスト削減などについてさまざまな形でサポートしています。在宅薬局経営にお困りの方は、ぜひKIRARI PRIMEサービスにご相談ください。

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監修薬剤師:原 敦子
HYUGA PRIMARY CARE株式会社
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