【教育研修】変化の中で“守る”べきもの

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【教育研修】変化の中で“守る”べきもの

めざましい時代の変わる中で、人、地域との関わりを大切にしたい。そんな大切なものを守るためにも、自身も薬局も変革を模索し続ける2代目社長の大野社長に伺いました。

 

企業情報

薬局名:フジ調剤薬局、もとでら薬局
会社名:有限会社藤井薬局
店舗数:3店舗
在宅患者数:約100人/月
従業員数:22人
処方箋枚数:5300枚/月
設立:平成11年7月1日
代表取締役:大野 麻由


要望

生産性の向上

管理力の向上



課題

①もっと効率的な運営ができるのではないか

②管理による生産性向上で、ワークライフバランスを保てるか

 

施策

■在宅支援システム「ファムケア」の利用

■在宅向上研修「きらり塾」の実施

 

効果

  • 在宅支援システム「ファムケア」:各店舗の報告書など情報が一元管理でき効率化に寄与している
  • きらり塾(管理者コース):社員の管理者としての目標意識・採算意識などが醸成されてきている


きらり薬局との出会い

HYUGA PRIMARY CARE(※以下、HYUGAという)さんとの出会いは、人材会社さんとの共催セミナー(人事評価・育成の回)でした。そこで紹介されていた在宅支援システムの「ファムケア」があることを知り、在宅業務の効率化にはこれだ!と思って問合せたのが始まりでした。

 

在宅拡大に向けた課題

弊社の抱える課題としては、

  • 業務効率化が進んでいない
  • 社員の管理・統制が取れていない

と大きく2つあると考えており、効率化が進まない①の理由として②の管理ができていないということが問題かと思っています。特に、患者さんの対応面では、対応方法が明確にルール化されておらず、俗人化してしまっている状態です。そのため個々人がオーダーメイドで患者さん対応をしているので対応にバラツキが生まれている状態。これを標準化し、一定の品質を担保できるように仕組み化しなければいけないと考えています。

また社内組織面では、管理という概念がなく、自由度が高い反面、統制が取れていない状態でもありました。ここをある程度管理し、生産性を高めつつも、貢献に応じた評価の仕組みと連動できるような構想を練っています。ただ今までの働きやすさをなくさず、皆の仕事量もコントロールできるようにしたく、従業員の就労環境をないがしろにしない、バランスの取れた環境の実現を模索しています。この「働きやすい環境」は、創業当時からの弊社の“こだわり”であり、移り行く時代の中で、人との関わり・地域との関わりを大切にする会社の文化からくるものです。これは今もなお、皆が共通して大切にしている価値観(バリュー)が根底にあるもので、絶対になくしたくないものの1つです。

そのような課題の中、会社を継いで代表に就任した1年は社員とコミュニケーションが取れるようになるまで奮闘しました。年齢も一番若かったですし、社歴も経験も少ないので、今までと違う、突拍子もないことをいわれても、という印象をもたれることも多かったと思います。先代がトップダウンだったため慣れてしまっているところもあり、自分たちで変えていく、という意識を徐々に持ってもらいたく奮闘していました。

 

どのように課題解決したのか

■在宅支援システム「ファムケア」の利用

クラウド型の在宅支援システムを入れることで、報告書の作成・送付する時間が圧倒的に削減されました。これは現場ですごく役立っていて、3店舗の店舗で書いたそれぞれの報告書が一元管理できるのが利点です。クラウドのため、すべての店舗でタイムラグがなく、最新情報がどこでも見ることができ、土・日や臨時対応の際に、必要な情報を取りに行くことができ便利です。また、報告書のフリースペース部分の文字数制限があるのですが、報告書をわかりやすく簡潔に伝える工夫が現場では生まれていて、効率化に役立っています。

また、これに付随して、システムの使い方はもちろんのこと、在宅業務で困ったときに、ちょっとしたことをすぐにHYUGAさんの担当薬剤師さんに聞ける(※)、というのは現場の心強い味方となっています。

※ファムケア商品ではなく、「きらりプライム」の基本サービスとしてどの会社さんもご利用いただけます。

 

■在宅向上研修「きらり塾」(管理者コース)の実施

次に、管理者養成のための研修を受講しました。これはきらり薬局の役員が実施する、肝煎り企画というもので、きらり塾(管理者コース)では、在宅マインドの醸成を促す方法、目標意識・設定方法、患者の獲得方法、店舗のスケジュール管理、など、管理者として必要な意識とスキルを複数回の講座にておこなうという内容でした。実際に私も聞いてみて、1つ1つのコンテンツは自分ではわかったつもりになっていたことも多く、それを言語化しているようなイメージで、かつ体系的になっているため、改めて理解が深まり、今でも考える機会になっています。また、客観的にですが、私のこうしたい、という意図に近い形でメッセージを代弁して伝えてくれる点でも有効に活用させていただきました。

■実施してよかったこと

こちらの研修は、弊社でも実験的なところもあり、これから藤井薬局の在宅業務を引っ張っていってほしい社員2名に参加してもらいました。私にはこの2名が「ワーク」と「ライフ」の価値観が両極端に見えていて、実際意見がぶつかることも多くあります。この研修で、価値感が変わったわけではないと思いますが、研修の場で同じものを見て・学んだことで、お互いが理解できる「共通言語」が生まれ、話し合いをする土台ができたことがとても重要だったと感じています。

どうしてもトップダウンの組織だと、言われたことを実行するという癖がついてしまい、話し合いの上で決めることや自主的に創造することができなくなってしまいます。私としては、良いと思うことはドンドン議論して提案して欲しいと思っていますので、話し合いのしやすい場づくりのきっかけをもらい、徐々に意図する組織になっていっていると思います。

 

まとめ

HYUGAさんの実践している経営は数字に表れているように効率的であり、今の私にとって参考になることがとてもたくさんあります。実際にどうやっているのかを具体的に知り、何を指標としているか、などの参考となるベンチマーク(基準)が身近にあり、その情報を公表してくれるのは非常にありがたいことです。

まだ代表としては、現場に入ったりで完全に経営に専念はできていないですが、今後、薬局だけでなく他の事業全体をみられるような形になっていければいいなと思っています。私個人としては、育てていただいたこの地域に、いつか恩返しがしたく、もっともっとできることを増やしたいと思っています。「ゆりかごから墓場まで」、薬局として、会社としてすべてに関われるようになりたい、そのための構想はいろいろとありますし、現場を任せられる右腕(2番手)がいてくれるとより早く実現できると思っています。

有為転変な世の中ですが、私たちが大切にしたい、と考えている「いろいろな人との関わり」を守るために、どう変化に対応し、何をどう上手く取り入れていくか、そのためにはどうあるべきか、引き続き社員の皆と模索していきたいです。

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