薬剤師の独立は儲かるの?メリットとデメリットをご紹介

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薬剤師の独立は儲かるの?メリットとデメリットをご紹介

薬剤師が独立するためには、さまざまな問題があります。
薬局を開業するためには資金を調達する必要があり、開業する医師を見つなければならない問題点もあります。
また、薬剤師としての経験を積んだとしても、経営者としては未経験であることが多いので、独立したとしても事業を継続する難しく注意が必要です。

近年では、薬局の開業を支援するサービスやM&Aで事業継承をすることで難易度を下げることが可能になっています。

目次

そもそも薬剤師の独立は儲かるのか?

薬剤師が独立して儲かるかは、店舗の経営状況によって変わるため、一概に儲かるとはいえません。
しかし、雇用されている薬剤師とは異なり、経営者で収入に上限がないので、経営状況によっては高い年収を得ることが可能です。

薬局の利益で重要な要素として技術料があります。技術料として調剤基本料1が42点、地域支援体制加算38点、お薬手帳持参の場合の薬学管理料43点、後発体制加算3の28点、その他の調剤料、薬剤料を算定すると処方箋1枚の売り上げが151点(1510円)+調剤料、薬剤料です。1日に受け付ける処方箋枚数を40枚、1年間の営業日数を240日とすると技術料だけで年間14496000円+調剤料となります。調剤料や薬剤料は患者さんによって変動しますが、人件費や家賃、薬剤費などの経費を支払った後の年収は1000〜3000万円も可能です。

※調剤報酬点数表(令和2年4月1日施行)参考

薬剤師が独立するメリットとは?

薬剤師が独立する場合には、大きなメリットがいくつかあります。
こちらでは、薬剤師が独立するメリットを紹介します。

メリット①自分の裁量で仕事ができる

薬剤師が独立することで経営者という立場になるため、会社や上司から命令されずに自分の裁量で仕事ができます。
患者さんとの向き合い方や薬剤師としての働き方など全て自分で決められます。信頼できる従業員を見つけることができれば、業務を任せて自由に働くことも可能です。

メリット②頑張れば収入が増える

会社に雇用された働き方では、どうしても収入に上限があります。
しかし、薬剤師が独立して経営者になると、経営状況によって収入が大幅に上昇する可能性もあります。
また、従業員を増やすことで自由な働き方ができますが、自分でしっかり働くことで収入をあげることもできます。
頑張り次第で収入が多く増えるのも薬剤師の独立のメリットです。

メリット③定年が存在しない
薬剤師は、経験年数によって知識やスキルも蓄積しやすい仕事であるため、定年を気にせずにスキルを磨けることは、キャリアプランの面でもメリットがあります。また、定年を気にせずに働けるということは、単純に生涯年収を増やせます。

薬剤師が独立するデメリットとは?

薬剤師が独立することで経済的にも、働き方にも大きなメリットを得ることができますが、独立するデメリットも存在します。デメリットを把握せずに独立をすると失敗することもあるので注意が必要です。

デメリット①収入が不安定

独立することで大きな収入をえられる可能性がありますが、経営がうまく行かなくなると収入が大幅に低下することもあります。また、薬局を開業するときに、ほとんどの方は銀行から借入するため、返済に追われることになるので事業計画をしっかり立てて返済していく必要もあります。収入が増える可能性がある反面、金銭的にプレッシャーを感じることが多いのもデメリットです。

デメリット②責任が重い

会社員として雇われている場合には、会社や法律に守られている側面があります。雇用される働き方をしている場合には、すぐに解雇されることもなく、解雇されても失業保険を受け取ることもできます。
しかし、独立して従業員を雇う立場になった場合には、従業員の雇用を守っていく責任が発生するので注意が必要です。
また、従業員が少ないときには簡単に休むこともできません。薬剤師が不在だと薬局の営業ができないため、薬局を閉めるしかありません。
薬局が閉めると患者や病院など多く人に迷惑をかけるので、従業員が少ない独立初期には、休まず働く覚悟が必要です。

デメリット③薬剤師以外のスキルが必要

薬剤師が独立をした場合には、薬剤師としてのスキル以外にも、事業として成功させるためのスキルなど経営能力が必要です。
銀行からの借入や売上、経費の計上などの計算をするためには、簿記の能力が必須なので、お金の計算がある程度できた方がいいでしょう。
その他にも、近隣の医療機関の医師、地域の薬剤師会との交流も欠かさずにおこなう必要があります。
通常の薬剤師業務とは違ったコミュニケーション能力が必要とされます。

まとめ

新規に薬局を開業する場合には、独立する医師や店舗を自分で見つける必要があります。
また、独立した後には経営が安定するまで赤字でいる覚悟も必要です。

薬剤師が独立することで収入が大幅に増える可能性があり、好きなように働けることがメリットです。

定年も存在しないので生涯年収とキャリアプランの面でもメリットがあるでしょう。

しかし、経営状況によっては収入がゼロになる可能性があり、会社に雇用される立場では考えられない責任というデメリットが存在します。近隣の医療機関の医師との良好な関係をより築く必要があり、地域の薬剤師会との交流も必要になることもあるので、薬剤師とは異なるスキルやコミュニケーション能力が必要となっていきます。

薬剤師が独立を目指すなら、メリットとデメリットや問題点などを確認して、事業計画をしっかり立てることが事業の成功には重要です。

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監修薬剤師:原 敦子
HYUGA PRIMARY CARE株式会社
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